ウッチェロの影響
ウッチェロは、15世紀のイタリア絵画を代表する人物の一人であり、その評価は後世においても変わることはなかったが、しばしば、遠近法の関心が彼の想像力を奪ったとの指摘をされることがあった。
画家というよりも数学者として位置づけられたことすらあるほどである。
また、同時代の画家であるマザッチョらに比べると、時に不自然にさえ感じられる鮮やかな色使いは国際ゴシック様式の影響であるが、それが写実性を重んじるルネサンス後期の画家たちにとってはあまり受け入れられなかった。
彼のゴシック的幻想と幾何学的世界の融合があらためて評価されるのは、20世紀になってからである。


