アフリカの人口問題と環境問題 9
現在の救援の構造はこのことを認めていません。
救援の世界は、社会工学の役割でなく、緊急物資の引渡しがいかに能率的かという技術官僚的な基準で判断されることを求めるのです。
最大の救援物資は食糧。
これは輸送面でも、また助けるはずの相手に対する効果においても、最も扱いにくいものなのです。
この飢饉の間、国連によるアフリカの緊急食糧の必要量推定はうなぎ上りになり、1985年3月までに700万トンに達しました。
商業輸入と緊急でない食糧援助(82年には925万トン)とを合わせると、1985年にサハラ以南のアフリカでは5人に2人が外国の食糧援助で生きていることになります。
しかし経験によれば食糧援助は、消費者の好みを変えたり、現地の食糧価格を圧迫して生産を減退させたりして、外部の食糧への依存をもたらします。
それが両刃の剣で、飢餓を救おうとしてさっそく飢餓を招きかねないことは疑いないでしょう。